到着した主人公たちが目にしたのは、見るも無惨な戦災の爪痕だった。
見渡す限りの瓦礫と化したその場所は、5年前までは、栄華を極めた工業地帯だった。 ところが、中央から派遣された新しい領主が、武器商のギルドを操って内紛を引き起こさせた結果、街は破壊し尽くされてしまった。街を護ろうと立ち上がった勇敢な若者たちの多くは、命を落としていった。残された女性や子供たちは、難民となって辺境に逃れるほかなかった。